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東昭史(あずま・あきひと)さんによる、フラワ−エッセンスの解説と神話からみたエッセンスの特徴などの素敵なエッセイをお届けします。
今回は「Cichorium (チコリー)」です。
◆チコリー 
  Cichorium intybus L.
【調和された状態】
 無条件の愛。
  母性を発揮してあたたかさと安らぎを与える。

【バランスを欠いた状態】 
 無条件の愛。
  母性を発揮してあたたかさと安らぎを与える。
【愛情に飢えた母親】
チコリーのエッセンスを必要とする人について、時に「愛情に飢えた母親」と言われることがあります。それは、チコリーのバランスが乱れた状態では、独占欲から子供たちに干渉したり、家族に世話をやくことで感謝を求めたりすることがあるからです。

チコリーのタイプの人たちは、本来、愛に関してとても敏感で、愛とは何かをよく理解しています。しかし、そのバランスが乱れると、愛することではなく愛されることに対して敏感になるのです。そのため、常にまわりの人からの愛を求めるようになります。自分の意が満たされない時には、しばしば自己憐憫に陥り、相手の情に訴えかけたりします。

チコリーは「愛情に飢えた母親」の言葉通り、愛情と母性に関わりがあります。それは、植物の特徴表示として、様々な部分に現われています。
【マリアブルーの花】
チコリーは、キク科キクニガナ属の多年草で、ヨーロッパに広く自生する植物です。高さは1.5mほどになり、草地や道端に生え、栽培もされます。

チコリーは、イギリスでは7月から9月にかけて花を咲かせます。花は25mmから40mmほどの大きさで、美しい淡青色をしています。その青に、バッチ博士は聖母マリアを見たのでした。青は聖母マリアを象徴する色です。画家たちは聖母マリアを描く時、衣の色に青を使いました。その顔料は、古くはラピスラズリから作られ、マリアブルーと呼ばれます。チコリーの青い花は、このマリアブルーを象徴しているのです。

青とは空の色であり、海の色でもあります。多くの生命たちをつつみみ込んで育む、母性を象徴する色です。その代表が聖母マリアでしょう。チコリーのエッセンスは、その母性をポジティブな形で発揮することができるように助けてくれるのです。一方で、青という色は娼婦を表現する時に使われることがあります。これは、青の持つネガティブな一面をあらわしています。この場合、青が象徴するのは他人から愛情を求めたり、愛に見返りを求めたりすることです。それはチコリーのネガティブな状態でもあります。
【天地とつながり愛を知る】
チコリーの根を見ると、母なる大地とのつながりが感じられます。その太くて長い根は、地中深くにまっすぐ伸びています。この根はローストしてコーヒーの代用として飲まれます。さらに、わきには側根がびっしりと生えています。そのため、たとえ食用にチコリーを刈り取っても、根の一部が地中に残り、そこからふたたび生長をはじめると、古代ギリシアのテオフラストスは言っています。その生命力は、チコリーの与え続ける資質のあらわれでしょうか。

一方、チコリーが太陽の影響下にあると言ったのは、スイスの錬金術師パラケルススでした。パラケルススは、チコリーの花が常に太陽の方を向いているのを見て、「あたかも太陽に感謝の意を表しているかのごとくである」と述べています。

太陽は無条件の愛の体現者です。今日に到るまで、太陽は無償で私たちに光を与え続けています。地球上の生物はすべて、その光のおかげで生かされています。自分が多くのものを与えられていることに気づく時、そこに感謝が生まれます。太陽に感謝するチコリーは、その無条件の愛を知っているのです。

こうした感謝の思いは行いにつながります。自分が愛に満たされている時、人はその愛を自分だけのものにしておくことはできません。誰かに愛を伝えたくなるはずです。その愛は、決して見返りを求めない無償の愛です。感謝にはじまる愛こそが、無条件の愛となり得るのです。それは、チコリーのように大地とつながり、太陽とつながり、愛の根源とつながって、愛を与えられていることに感謝することで、はじめて可能になる心境です。
愛を与え続ける使命】
チコリーのエッセンスは、母性を発揮して人々に愛を与えることができるように助けてくれます。エッセンスを通して大いなる母性とつながり、自らが抱かれ育まれていることに気づいた時、そこに愛の泉を見出すことができるでしょう。その時、もはや外に愛を求める必要はなくなります。内なる愛の泉は無限であり、愛を与え続ける限り枯れることはありません。無条件の愛を与え続ける中に、チコリーのタイプの使命があると言えるでしょう。
東 昭史(あずま・あきひと)氏プロフィール
日本アロマテラピー協会認定インストラクター
フラワーエッセンスプラクティショナー
生活の木 Herbal Life College 講師
アロマテラピー業界での勤務を通じて、フラワーエッセンスに出会う。
以来、バッチホリスティック研究会や、ハートサポートシステムなどで、
バッチフラワーを中心とするフラワーエッセンスを学ぶ。
フラワーエッセンスを通じて植物たちの祈りを聞き、
その声を必要とする人たちに伝えることを願い、活動している。
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